とろける味わい!
さすが世界屈指の生ハム生産国

3. 本場ならでは!絶品の生ハム

生ハムスペインは生ハムの生産量・消費量において世界一

 バルセロナを訪れたら、ぜひ本場の生ハムを味わってみましょう。塩漬けした豚肉を乾燥・熟成させた生ハムは、スペインではハモン・セラーノ(山のハム)と呼ばれます。またイベリコ豚で作られるものはハモン・イベリコ、さらにコルク樫の原生林でドングリを食べて育った最高級品はハモン・イベリコ・ベジョータと呼ばれ、とろけるような味わいが特徴です。

 生ハムはほとんどのバルやレストランで注文できますが、せっかくなら専門店を訪れてみては。「アンドレウ」は、1930年創業のハム・ソーセージ店が経営するショップ&レストラン。注文するとその場で原木からカットしてくれる生ハムをはじめ、サンドイッチやコロッケなど生ハムを使った料理を気軽に味わうことができます。

Andreu生ハムやソーセージを量り売りで購入できる
アンドレウ(Andreu)
住 所:Rambla de Catalunya, 125
アクセス:地下鉄3・5号線「ディアゴナル」駅から徒歩3分
URLhttps://andreu.shop

4. 手軽につまめるピンチョス

ピンチョスバルセロナでは爪楊枝を刺したカナッペをピンチョスと呼ぶ

 スペイン語で串を意味するピンチョ(複数形はピンチョス)は、バスク地方発祥のフィンガーフード。もともとは酢漬けにしたトウガラシや小タマネギ、オリーブなどを串刺しにしたシンプルなものですが、今ではひと口で手軽に食べられるおつまみやタパスのような小皿料理もピンチョと呼ばれます。

カウンターカウンターにずらりと並ぶピンチョス

 バルセロナで楽しむなら、別名ピンチョス通りとも呼ばれるブライ通りへ。500mほどの通りに十数軒のバルが軒を連ね、それぞれに趣向を凝らしたピンチョスを提供しています。なかでも「ラ・タスケータ・デ・ブライ」は、いつも地元の人でにぎわっている人気店。食事どきは次々とできたてのピンチョスがカウンターに並び、どれにしようか迷ってしまうほどです。

ラ・タスケータ・デ・ブライ(La Tasqueta de Blai)
住 所:Blai, 17
アクセス:地下鉄2・3号線「パラレル」駅から徒歩4分
URLhttps://www.latasquetadeblai.com

5. 冬の風物詩カルソッツ

カルソッツとパン・コン・トマテ焼きネギのカルソッツ(手前)とパン・コン・トマテ(奥)

 バルセロナを州都とするカタルーニャで、冬によく食べられるのがカルソッツという長ネギ(実際はタマネギの一種)。丸ごと網に載せ、炭火で外側が真っ黒になるまで焼き上げます。黒く焦げた外皮をむき、とろけるように甘いネギに、パプリカやナッツなどをすり潰して作るロメスコソースをつけて食べるのが定番。旬は12~3月頃で、カルソッツ発祥の地タラゴナ県バイスの町では1月最終日曜にカルソッツ祭りが開催されます。

カルソッツこちらが焼く前のカルソッツ

 カタルーニャでは家族や友人が集まり、前菜にカルソッツを焼き、同じ網でバーベキューを楽しむことをカルソターダといいます。自宅の庭や郊外のレストランで楽しむのが一般的ですが、バルセロナでカルソターダを提供するレストランのひとつが「マウール」。ボリューム満点なので、日本人なら2人でシェアして食べるとちょうどいい量です。

ソーセージ焼いた肉やソーセージに白インゲン豆が添えられる
マウール(Maur)
住 所:Comte d'Urgell, 9
アクセス:地下鉄2号線「サン・アントニ」駅から徒歩2分
URLhttp://www.maur.es/maur-urgell/

 バルセロナで食べたいグルメ5選とおすすめのレストラン&バルをご紹介しました。多彩な食材に恵まれ、ハイレベルな店が集まるバルセロナには、このほかにもおいしいものが盛りだくさん。観光と合わせて、ぜひ食も楽しんでください!

※本記事は、2024年8月12日現在のものです。