フィジー写真提供:地球の歩き方

海外・国内旅行ガイドブックの決定版『地球の歩き方』から、今回紹介する記事は「フィジーの『カバ』ってどんな味?地元市場で見つけたので体験してみた」です。「世界でいちばん幸福な国*」とも評されるフィジー。今回は初めてフィジーを担当することになった新人編集者が現地へ初渡航。 ラクジュアリーさと素朴さを併せ持つ、独特でゆったりとした空気に心惹かれてすっかりフィジーの虜になりました。 実際に歩いて見つけたフィジーの魅力をレポートします!(写真・文/髙見ひかり)

空港からすぐのリゾート!
デナラウ・アイランド

 デナラウ・アイランドは、ナンディ国際空港から車で約20分のところに位置するフィジー屈指のリゾートエリア。世界的な高級ホテルが集結しています。「アイランド」とあるように本島とは狭い水路で隔たれており、旅行者がデナラウに入るルートは24時間警備員がいるゲートのみ。ここから先はリゾートホテルだけが立ち並ぶ、まさに非日常で特別な空間が広がっています。

■ヒルトン・フィジー・ビーチリゾート&スパ

Hilton Fiji Beach Resort&Spa(C)Hilton Fiji Beach Resort&Spa

 デナラウ・アイランドで最も長いプライベートビーチを誇るのが、「ヒルトン・フィジー・ビーチリゾート&スパ」。「ヒルトン」というと夜景が一望できる高層ホテルのイメージが強いかもしれませんが、ヒルトン・フィジーは2階建ての白い外壁の客室が横一列に並んでおり、ホテルというよりも、洗練された海沿いの高級住宅街に住んでいるような気分に。

ヒルトン・フィジー・ビーチリゾート&スパ洗練&のどかさのバランスが絶妙。住みたくなる居心地の良さ……!

 今回宿泊したのは1階で、部屋を出てすぐ目の前がプライベートビーチ&芝生。朝日を浴びながらここを散歩するのは本当に心地よく、いたるところに足を伸ばして座れるベンチもあるので、お昼寝したり読書をしたりするのにも最適です。

 ホテル内には大人用・ファミリー用と海が望める屋外プールが複数あり、水中エアロビなど無料で参加できるプログラムも随時開催。長さ1.5kmにわたるプライベートビーチでは、豊富なマリンアクティビティが楽しめます。

 すべての客室が洗濯機つきなので、夏の旅行でありがちな「汗をかいたから着替えたいけど、明日の分が……」と悩む心配もありません。大きなシステムキッチンやBBQグリルのついた部屋もあり、まさに暮らすような滞在ができます。

ヒルトン・フィジー・ビーチリゾート&スパ
住  所 Denarau Island, Nadi, Fiji Islands
アクセス ナンディ国際空港より車で約20分
料   金  FJ$ 519(約4万円)/1泊~ ※FJ$1=約69円(2024年5月時点)で換算
U R L  https://hiltonhotels.jp/hotel/fiji/hilton-fiji-beach-resort-and-spa      

■日帰りツアーで海を満喫 

トレジャー・アイランド

 デナラウ・アイランド内にあるショッピングモールが併設した港、「ポート・デナラウ・マリーナ」。ここから船に乗り、島巡りやマリンアクティビティが楽しめる日帰りツアーが充実しています。
今回は、「1.トレジャーアイランドの散策」「2.サンド・バンクでのシュノーケリング体験」「3.Cloud9での食事」が含まれたツアーに参加してきました。所要時間はお昼ごはんも含めて約5時間。船での移動時間が長いので、船酔いが心配な方は酔い止めをお忘れなく!

 Islands hopping+Cloud 9
料  金 FJ$ 2999 (約20万円)/1~12名以内の1グループあたりの料金  ※FJ$1=約69円(2024年5月時点)で換算
U R L     https://www.cloud9.com.fj/island-hop-cloud-9

■トレジャー・アイランド

トレジャー・アイランド

 まず向かったのは、デナラウ・マリーナから船で約45分のところにあるトレジャー・アイランド
島一帯がリゾートホテルのプライベートアイランドになっています。島は歩いて1周できるくらいの大きさで、ウミガメの赤ちゃんを保護していたり、イグアナが住んでいたり、自然がいっぱい!

 この島にいると、不思議と生き物への抵抗感がなくなり、爬虫類がそんなに得意ではない筆者も、よろこんでイグアナを肩に乗せてもらいました。思っていたよりも軽い……!肩の上をヨチヨチと歩くイグアナ、とてもかわいかったです。

トレジャー・アイランド
住  所 PO Box 2210, Lautoka, 0000 Treasure Island, Fiji
アクセス デナラウ港から船で約45分
料  金 FJ$ 528(約4万円)/1泊~  ※FJ$1=約69円(2024年5月時点)で換算
U R L      https://treasureislandresort.com-fiji.com/ja/

■サンド・バンク

サンド・バンク(C)Andrew Lewthwaite

 トレジャー・アイランドを出て次に向かう先は、引き潮の時にだけ現れる白い砂浜サンド・バンク
フィジーはサンド・バンクの宝庫で、複数のスポットがあります。真っ青な海と白い砂浜のコントラストが美しく、異世界にいるような気分に。周辺の海でシュノーケリングもでき、浅瀬なので初心者の方でも安心して楽しめます。砂浜に座って、ただボーっと景色を眺めている方もいました。たしかに、この景色はしっかりと目に焼き付けておきたい……!

サンド・バンク
所  在  地 トレジャー・アイランド周辺
アクセス  トレジャー・アイランドより船で約10分(サンド・バングのポイントによる)

■Cloud9(クラウド ナイン)

Cloud9

 最後の目的地、Cloud9(クラウド ナイン)は、海に浮かぶ2階建てのレストラン&バー。船内にピザ窯があるので、海を眺めながら焼きたてのピザが食べられます。DJが陽気な音楽でフロアを沸かせてくれますが、ゴロンと横になれるスペースもあるので、ゆったり休憩をしたり、はたまた2階から豪快に海に飛び込んだり(!)過ごし方は自由。海に入ったあとだと少し冷えるので、羽織れるものを持っていくのがおすすめです。

 帰りの船では、泳いでおなかいっぱいピザを食べたツアー参加者たちはウトウト。一方、船員さんたちは自分の好きな曲をかけてノリノリ。南国の人のこの陽気さ、まぶしいな……と思いながら、EDMを子守歌に眠っていると、あっという間にデナラウ港に到着。約5時間でフィジーの海を満喫できる、大満足のツアーでした!

Cloud9(クラウド ナイン)
住  所 Roro Reef (off Malolo Island), Mamanuca Islands, Fiji
アクセス デナラウ島から船で約45分
U R L       https://www.cloud9.com.fj/

*出典:米国調査会社ギャラップ「世界幸福度調査2018」