『半沢直樹シリーズ』の池井戸潤と
『ビューティフルライフ』の北川悦吏子
作家の池井戸潤 Photo:SANKEI
岐阜県の中南部に位置し、木曽川と飛騨川が合流する美濃加茂市。中山道の宿場町として江戸時代から栄えていた。岐阜県立加茂高校は明治末に設立された伝統校だ。
文芸の世界で、トレンディーな書き手として人気が高いOBとOGがいる。
『半沢直樹シリーズ』『空飛ぶタイヤ』『ノーサイド・ゲーム』など企業小説、エンタメ作品などを得意とする池井戸潤(1963年6月生まれ)が、よく知られている。今年の1月まで、週刊ダイヤモンド誌に小説『ブティック』を連載していた。
池井戸は岐阜県・八百津町出身で加茂高校を経て慶応大文学部及び法学部卒だ。1988年に三菱銀行(当時)に入行した。32歳の時に同行を退職、1998年に『果つる底なき』で江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー、2011年に『下町ロケット』で直木賞を受賞した。
池井戸作品は多くがNHK、民放でテレビドラマ化され、高視聴率を稼いでいる。TBS系列の「日曜劇場」枠で2013年に放送された『半沢直樹』は、視聴率が右肩上がりを続け、初回から第10話(最終回)まで連続で視聴率上昇という記録を成し遂げ、最終話は、視聴率42.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)まで跳ね上がった。80年代以降の民放ドラマでは、「積み木くずし・親と子の200日戦争」最終回45.3%に次ぐ歴代2位の視聴率だ。
またこのドラマでは、「やられたらやり返す、倍返しだ!!」というセリフが、大きな話題になった。
『半沢』という名前も、話題を集めた。メガバンクの三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)はこの4月から、傘下の三菱UFJ銀行の半沢淳一頭取(1965年1月生まれ)をグループ社長に昇格させるが、池井戸は半沢淳一と三菱銀行の同期入行だった。半沢直樹の名前の由来は、半沢淳一から連想されたものではないかとの憶測が広がった。しかし、池井戸は「特定のモデルはいない。敬愛する知り合いの名前をもじったもの」と、否定している。







