近年、就活市場で人気が高まるコンサル業界。採用試験に臨む就活生や転職者から大きな支持を集める本がある。『問題解決力を高める 外資系コンサルの入社試験』だ。大手コンサルティングファームで出題された入社試験を取り上げ、実践的な問題解決思考をトレーニングする1冊だ。本稿では本書から一部を抜粋・編集して「フェルミ推定の例題と解答例」を紹介する。

地頭力が試される外資コンサルの入社試験、選考を突破する人が面接で話していることPhoto: Adobe Stock

フェルミ推定で論理的思考力と説明力が試される

 フェルミ推定とは、「一見予想もできず捉えどころのない未知の値を、いくつかの手掛かりを使って論理的に推論し、短時間で概算すること」です。

 解答するためには論理的思考力説明能力などの総合的な「地頭力」が求められるため、コンサルティングファームの採用選考において最頻出問題となっています。

 初めて取り組む人には難しく見えるかもしれませんが、回答の手順を頭に入れ、有名コンサルティングファームの問題に挑戦することで、論理的思考力や説明能力が自然と身につき、無理なく解けるようになります。

 では、さっそく次のフェルミ推定問題に挑戦してみましょう。

コンサルの入社試験に挑戦

面接官:
現在、日本にはコンビニが何軒あるか推定してください。

地頭力が試される外資コンサルの入社試験、選考を突破する人が面接で話していることイラスト:水谷慶大

回答のヒント

・コンビニを利用することを思い浮かべて、どのような場所にどのくらいの間隔で立地しているか考えましょう。

・コンビニは全国各地にありますが、日本には人々が居住していない土地が多くあります(日本の森林率は7割と、先進国でトップクラスの森林大国と言われています)。

・コンビニの密集度合いは、都市部と地方部で異なるので、場合分けをして考えてみましょう。

 ※最終的な数字の正確性よりも「どう考えるか?」が問われています。