【世界最高齢の総務課長が教える】三流は失敗を隠す、二流は失敗を認めない、では一流はどうする？

【人気番組『よ～いドン！』（関西テレビ）で大反響!!】
「仕事がおもしろくない」「上司にうんざり」「もう会社を辞めたい！」――そんな思いを少しでも抱えているのなら、ぜひ参考にしたいのが、“90歳代の現役 総務課長”としてバリバリ働いている玉置泰子さんの著書『92歳 総務課長の教え』（ダイヤモンド社）だ。ベストセラー作家・本田健氏も絶賛する泰子さんの教えは、新入社員からベテラン社員まで即役立つ、説得力あふれる教訓が満載。「世界最高齢の総務部員」としてギネス世界記録に認定された泰子さんが教えてくれる、長く幸せに働く63の秘訣は必読！ ※本稿は、『92歳 総務課長の教え』（ダイヤモンド社）より一部を抜粋・編集したものです。

残念な“減点主義のカルチャー”

昭和的な価値観が、いまだにまかり通っている学校や会社だと、減点主義の評価法から抜け出せないようです。

減点主義のカルチャーで長年育ってきたら、失敗を恐れて、挑戦することに及び腰になります。それでは個人としても会社としても、成長は望めないでしょう。

失敗は成功の母であり、失敗こそ飛躍のチャンスなのに、目先のことにとらわれたモノの見方しかできないと、「失敗＝減点」でしかないのかもしれません。

失敗を隠蔽する体質

怖いのは、失敗が露呈して減点されるのを恐れるあまり、失敗そのものを隠そうとする姿勢が、生徒や社員に身につくことです。

何かに挑戦すれば、失敗は避けられません。それなのに失敗を失敗と認めないうえに、なかったことにして隠そうとするのは「隠蔽」にほかなりません。

失敗は隠せば隠すほど、個人にも会社にもダメージが大きくなります。火事と同じで、早く見つけて消火器を使えばボヤで済むのに、放置すると大火事になって全焼する恐れがあるのです。

一流は失敗を隠さず
即座にオープンにする

失敗を隠蔽して、「きっと気づかれないだろう」とこっそり処理しようとするのは、大きな間違いです。

私は経理の仕事を半世紀ほど担当しています。幸いにもお金の面で大きなミスをした経験はありませんが、万一経理のようにお金が関わる場面で大きな失敗を隠蔽したために被害が広がると、当該部署だけではなく会社全体の損害となり、社会的に大きなイメージダウンになることだってあるのです。

私は、大小にかかわらず失敗したら即座にオープンにして、自分のミスを素直に認めるように心がけています。

会社員の強みを利用する

たった一人ではリカバリーできないような失敗でも、「ほうれんそう」で上司や先輩に急いでSOSを出せば、早期に修正できることも少なくないでしょう。

それは、チームで働く会社員であることの強みでもあるのです。

※本稿は、『92歳 総務課長の教え』（ダイヤモンド社）より一部を抜粋・編集したものです。