【世界最高齢の総務課長が教える】長い会社員生活でいちばん大切なこと

【人気番組『よ～いドン！』（関西テレビ）で大反響!!】
「仕事がおもしろくない」「上司にうんざり」「もう会社を辞めたい！」ーーそんな思いを少しでも抱えているのなら、ぜひ参考にしたいのが、“90歳代の現役 総務課長”としてバリバリ働いている玉置泰子さんの著書『92歳 総務課長の教え』（ダイヤモンド社）だ。ベストセラー作家・本田健氏も絶賛する泰子さんの教えは、新入社員からベテラン社員まで即役立つ、説得力あふれる教訓が満載。「世界最高齢の総務部員」としてギネス世界記録に認定された泰子さんが教えてくれる、長く幸せに働く63の秘訣は必読！ ※本稿は、『92歳 総務課長の教え』（ダイヤモンド社）より一部を抜粋・編集したものです。

失敗しても早期にリセット！

何か失敗しても、いつまでもクヨクヨしないこと。そう正論をいわれても、失敗したら気分は落ち込んでしまうかもしれません。

しかし、失敗から学び、次の成功に結びつける行動を起こしたら、落ち込む気分も紛れますし、次のチャンスの到来も早まるかもしれません。

すぎ去った時間を巻き戻すことはできませんから、たとえ失敗しても早期にリセットして、顔を上げて前を向くようにすることです。

あくまでも前向きに

失敗を引きずっていたら、成長するチャンスをみすみす逃しかねません。あくまで前向きにいきましょう。

リセットが求められるのは、成功したときも同じだと思います。成功体験は、ほんの小さな成功でも自信につながります。

もちろん、自信を持って仕事をすることは大切なのですが、成功の多くは、自分だけの力で成し遂げたものではありません。

成功しても失敗しても
「ゼロスタート」

たとえ自分が主体的に進めた仕事であっても、その成功の背景には目に見えない周囲の協力があるものです。ヨットの帆が追い風をとらえるように、好機をタイミングよくとらえる運のようなものが作用することもあるでしょう。

ましてや、いまは変化がとても激しい時代です。過去の成功体験にしがみつくような考え方をしていると、時代の変化に対応できなくなる可能性が大きいです。

失敗も成功も、終わったら一度リセット。私は、何事もゼロベースでスタートさせる「ゼロスタート」を長年のポリシーとしています。

「これぞ！」と思う波を待つ

以前、テレビで海外のサーフィン大会を観ていたら、面白いことに気づきました。

沖のほうからビーチへ向かい、次から次へと波が押し寄せます。「これぞ！」と思う波がやってくるまで、サーファーはひたすら波を待っています。波に乗っている時間よりも、じっと沖を見つめながら、波を待っている時間のほうが圧倒的に長いのです。

そうやって体力を温存しながら、よさそうなサイズの波がやってきたら、巧みにパドリングして、波が崩れる前に素早くテイクオフし、サーフボードを操っていました。

長い会社員生活で
いちばん大切なこと

私は、このサーフィン大会の様子を観ていて、仕事にも人生にも、サイズもタイプも異なる波がくり返し訪れることを連想しました。

自分の実力が発揮できる波を見定めて、それに乗ってチャンスをつかむ。仕事もやみくもにこなすのではなく、ゼロスタートで力の入れどころを見定めることが、長い会社員生活においては大切なのです。

※本稿は、『92歳 総務課長の教え』（ダイヤモンド社）より一部を抜粋・編集したものです。