【人気番組『よ~いドン!』(関西テレビ)で大反響!!】
「仕事がおもしろくない」「上司にうんざり」「もう会社を辞めたい!」――そんな思いを少しでも抱えているのなら、ぜひ参考にしたいのが、“90歳代の現役 総務課長”としてバリバリ働いている玉置泰子さんの著書
『92歳 総務課長の教え』(ダイヤモンド社)だ。ベストセラー作家・本田健氏も絶賛する泰子さんの教えは、新入社員からベテラン社員まで即役立つ、説得力あふれる教訓が満載。「世界最高齢の総務部員」としてギネス世界記録に認定された泰子さんが教えてくれる、長く幸せに働く63の秘訣は必読! ※本稿は、『92歳 総務課長の教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【世界最高齢の総務課長が教える】90歳代の私が「BMW」で通勤するワケ鳴田小夜子(KOGUMA OFFICE)

BMWで通勤?

【世界最高齢の総務課長が教える】90歳代の私が「BMW」で通勤するワケ玉置泰子(たまき・やすこ)
1930(昭和5)年5月15日生まれ。商業高校を卒業後、25歳で三興鋲螺(現・サンコーインダストリー)に入社。以来66年にわたり、経理や庶務の業務を担ってきた。現会長より11歳年上で勤続年数も長いことから、同社の歴史を知る語り部として新人研修の担当もしている。2020年11月「世界最高齢の総務部員」としてギネス世界記録に認定される。著書『92歳 総務課長の教え』(ダイヤモンド社)を上梓すると、たちまち大反響となる。

身体がいくら元気でも、認知症になったら仕事ができなくなってしまいます。私はいまのところ認知機能に何も異常は見当たりません。

ヨガや般若心経、BMWでの通勤といった日々のちょっとした刺激が、脳の活性化にひと役買ってくれているのでしょう。

BMWといっても、ドイツ製のあの有名な高級車のことではありません(私は自動車免許を持っていません)。BMWとは、私の通勤手段である「B=バス、M=メトロ(地下鉄)、W=ウォーキング(歩く)」の頭文字をとったものなのです。

俳句・短歌で脳を活性化

脳の刺激になることとして、もう一つ考えられるのは、手慰み程度にやっている俳句と短歌です。

私は俳句も短歌も正式に習ったことはありませんが、私の従姉妹がある歌人の内弟子なので、時おり添削をお願いしています。

また、テレビ番組の『プレバト!!』に登場する俳人・夏井いつき先生の大ファンなので、夏井先生の批評をメモにとりながら番組を観ています。

放送開始時刻に帰宅が間に合わないときは、妹に録画をお願いして週末に観ているくらいです。

「阪神タイガース」で一句

私はプロ野球の阪神タイガースのファンで、かつてはよく球場まで応援に足を運んでいました。そこで声援むなしく下位のままでシーズンが終わり、グラウンド整備のためにトンボがけが行われていた場面を観ていたら、次のような俳句が浮かびました。

「応援の声静まりてとんぼ飛ぶ」

この句では、とんぼが早秋の季語になっています。巧拙は別として、俳句も短歌も、その本質は不要な言葉を削ること。そうでないと五七五、五七五七七といった定型に、情報量の多い情景を収めることはできません。

不要な情報を削り
本質的な言葉を残す

歌を詠むことが、どれだけ脳の活性化につながるかはわかりません。でも、個人的にはかなり脳を刺激できていると思っています。

不要な情報を削り、本質的な言葉を残す。

俳句や短歌で培われたスキルは、お礼状の作成といった日常の業務にも役立っています。

※本稿は、『92歳 総務課長の教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。