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誰しも、限られた時間をムダにせず、効率よく、集中して仕事ができるようにするための自分のルーティンができてきます。本稿では、日本一物件を見ている不動産屋と自負する鈴木誠氏の、正直営業12の習慣のうち4つを厳選して紹介します。

※本稿は、鈴木誠『正直営業のすすめ』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を抜粋・編集したものです。

集中力を高めるルーティン

 私は毎朝5時55分に起床して、6時50分には会社に出社しています。5時55分というのは、郷ひろみさんが「ゴーゴーゴー」に絡めて起きる時間だそうで、その真似をしています。たしかに朝早いですが、私は自衛隊に勤務していた頃、毎日6時に起床していたので、早起きはそれほど苦ではありません。

 なぜそんなに早起きをするのかというと、朝早くオフィスに行って誰よりも早く物件を探したいからです。不動産の業者向け物件サイトは、朝7時にオープンします。それまでにオフィスに出勤していち早く情報をチェックする。それが早起きの理由です。

 日中は外回りや電話やお客さまとの連絡がメインで、なかなかじっくり物件情報を見る時間が取れません。誰にも邪魔されずにゆっくり物件をチェックできるのは、朝の2~3時間だけなのです。

 朝イチで物件を探すメリットはもうひとつあります。いい情報を見つけたら、すぐにお客さまに連絡して、その日のうちに内見することも可能なのです。優良物件はスピードが勝負ですから、物件を見つけた朝7時台に入居申し込みまで一気に進むこともよくあります。

 このように朝に集中したい作業をすませておくことで、日中はそれ以外のことに注力。働き方にもメリハリが出て効率がアップします。ちなみに、出社してから9時まではスマートフォンの画面を見ないように、画面を伏せてデスクに置くことで、集中力が途切れないようにしています。

 集中力をキープするということでは、仕事のリズムを1時間刻みで計画するというのもあります。50分仕事をしたら5分の休憩を挟むというのが、私のタイムマネジメントです。まるで学校の時間割のようですが、人間の集中力が持続するのは40~50分といわれており、理にかなっていると体感しています。

 5分の休憩では水を飲んだり、オフィスで簡単な筋トレをしたりして気分転換を。そのためにヨガマットやストレッチポール、簡単な筋トレの道具などもオフィスに常備しています。気持ちが落ちつかないときも、すぐに体を動かして気持ちをリセットします。それだけで、仕事に集中することができるようになります。

 決められた時間内でしっかり集中し、適度に休憩を挟むことで、再び集中する。ダラダラと仕事をするよりも、とても効率がアップします。