「割れているから交換したいな」とそのたびに何度も思ったり、そんな割れた画面では、運気もどんどん下がっていくでしょう。

 今では仕事もプライベートもほぼスマートフォンから情報が入る時代です。その入り口が割れていていい情報は入って来ないと思いますし、高額の家賃帯の方でスマートフォンの画面が割れていたり、ボロボロだったりすることは見たことがありません。

 お客さまから見ても、営業パーソンのスマートフォンが割れていたら気になるはずです。それを平気で使えるくらい雑な人間という印象を与えてしまうでしょう。そんな人に商品の良し悪しの細かい部分がちゃんとわかるのか、丁寧な仕事をしてくれるのか。そのように疑問に感じられても仕方がありません。

 スマートフォンは、ビジネスの大切な相棒です。必要なスペックが使いやすくそろっていること、そして何よりきれいな状態で使えるようにしておきたいものです。

お客さまには即レスする

 私の場合、お客さまとのやり取りは、ほぼ100%LINEかFacebookのメッセンジャーです。メールは不動産の入居申し込みに使う程度で、ほとんど使用することはありません。LINEとメッセンジャーのどちらを使うかは、お客さま次第です。

 Facebook経由でご紹介いただいたお客さまとは、そのままメッセンジャーでやり取りするケースが多くなります。若いお客さまの場合はLINEが圧倒的に多いです。LINEでやり取りしていくうちにお客さまと親しくなって、スタンプで返信をもらうこともありますが、私からスタンプを使うことはありません。どんなに親しくなっても、やはりお客さまはお客さまです。ビジネスのLINEでは、お客さまがスタンプを使うのはいいのですが、こちら側の最低限の礼儀としてスタンプを使うことは避けるべきだと思います。

書影『正直営業のすすめ』『正直営業のすすめ』(クロスメディア・パブリッシング)
鈴木 誠 著

 SNSのよいところは、要件を的確に素早く伝えられることです。そのスピーディーなやりとりが、いい物件を早く押さえるのにも役立っています。その分、SNSへの「即レス」は普段から心がけていることのひとつです。

 LINEなどの返信は10分以内に返さないと4%の人が「返事が遅い」と感じるそうです。お客さまに返事が遅いというストレスを与えないためにも、とにかくすぐに返信すること。もし、きちんと返信できないときでも「今、取り込み中なので、のちほど連絡を入れます」という一言だけを送るようにしています。

 その際、スマートフォンのメモ機能に「○○さんに連絡」と入れてピン留め。こうしておけば、あとから返信することを忘れずにすみます。