2020年の米大統領選でジョー・バイデン氏が勝利するのに寄与した民主党の支持基盤は、同氏が2期目を目指す選挙戦から撤退する頃には亀裂が入り、弱まっていた。あれから6週間、大統領候補を引き継いだカマラ・ハリス副大統領はそのダメージを修復するのに大きな役割を果たした。だが最新のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)世論調査によると、共和党候補のドナルド・トランプ前大統領が黒人・ラティーノ(中南米系)・若者の間に広げた支持に打ち勝つために、ハリス氏はさらに努力を重ねる必要がある。従来、こうした有権者層は民主党を支持していた。バイデン氏への支持が2020年の大統領選に僅差で勝利する程度だったことを考えると、民主党の支持基盤が少しでも崩れれば、それが結果を左右する可能性がある。大統領選の選挙人団獲得争いでバイデン氏が勝利した決め手は、3州で約4万4000票のわずかな差だった。
ハリス氏支持率、バイデン氏の20年当選ラインまだ下回る
ハリス氏は黒人・中南米系有権者の支持を回復してきたが、20年のバイデン氏水準には届かず
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