近年、就活市場で人気が高まるコンサル業界。採用試験に臨む就活生や転職者から大きな支持を集める本がある。『問題解決力を高める 外資系コンサルの入社試験』だ。大手コンサルティングファームで出題された入社試験を取り上げ、実践的な問題解決思考をトレーニングする1冊だ。本稿では本書から一部を抜粋・編集して「フェルミ推定面接の実例と答え方」を紹介する。
フェルミ推定で論理的思考力と説明力が試される
フェルミ推定とは、「一見予想もできず捉えどころのない未知の値を、いくつかの手掛かりを使って論理的に推論し、短時間で概算すること」です。
解答するためには論理的思考力や説明能力などの総合的な「地頭力」が求められるため、コンサルティングファームの採用選考において最頻出問題となっています。
初めて取り組む人には難しく見えるかもしれませんが、回答の手順を頭に入れ、有名コンサルティングファームの問題に挑戦することで、論理的思考力や説明能力が自然と身につき、無理なく解けるようになります。
では、さっそく次のフェルミ推定問題に挑戦してみましょう。
実際のコンサルの入社試験に挑戦!
面接官:
「キャンプに関連する市場規模を推定してください」
【回答のヒント】
・キャンプに関連する市場は、大まかに「キャンプ場の市場」と「キャンプ用品の市場」に分解できそうです。
・キャンプ場の利用客数は、キャパシティ起点(キャンプ場を利用できる最大人数)で推定しましょう。
・キャンプ用品は安価なものから高価なものまで幅広いです。適宜、場合分けをして検討しましょう。
※最終的な数字の正確性よりも「どう考えるか?」が問われています。