「あとは写すだけ」グレーな出品が続々
その証拠に「夏休み」「宿題」「自由研究」といった文言で検索すると、「あとは写すだけ」との売り文句が添えられた出品物が複数見つかる。
とある出品者は、食品や文房具といった「類似商品の比較レポート」を販売し、いくつか3000円で購入済みのものもあった。出品サンプルを見てみると、実験結果の写真に加えて、この題材に至った「きっかけ」や結果などが書き添えられていた。
なかには、そのものズバリ「夏休みの宿題に最適!」と記載しているものもあった。
読書感想文や作文などの出品物は、説明文に「参考にしてください」といった記述が多い。1000〜2000円程度がボリュームゾーンで、先日亡くなった矢玉四郎さんの『はれときどきぶた』などの児童文学を中心に、近ごろ課題図書でブームになっているのか、新海誠さん監督映画のノベライズを題材にした感想文も比較的多く見られた。
いずれも「お手本」となるサンプル原稿として出品されていて、中には転売や転載を避けるよう注意書きのある商品もある。購入希望者には別途、特定人物向けの「○○様専用」商品を用意して、そこから購入するよう誘導するケースも見られた。これらはあくまで「手本」であり、出品ルールに抵触しないと考えられる。
宿題代行を目的とした購入ではなく、出品者の筆致や着眼点に価値を見いだしたユーザーの購入であれば、まったく水を差す余地はない。ただ、考えたくはないが、悪用される場合は十分ありうる。