メルカリで「ただのアルミホイル」が8000円で売られる怪しすぎるワケ写真はイメージです Photo:PIXTA

フリマアプリで売られている「ちょっとアヤシげな商品」。なんの変哲もない品物でも、ストーリーを帯びることで、付加価値が生まれていく――。そんな出品物から、今回は「アルミホイルの切れ端」を紹介したい。(ネットメディア研究家 城戸 譲)

実勢価格の57倍、不可解な値付けの背景は?

 アルミホイルといえば、台所の定番アイテムだ。読者の皆さんも、冷蔵庫や電子レンジの上などに、ラップとセットで置いていることだろう。その使い道として、まず思い浮かぶのは、調理や保存関連だろう。魚やキノコを包んでホイル焼きにしたり、おにぎりを包んで弁当として持っていったり。

 たまに旅館の夕食で、固形燃料の受け皿として使われている場面も目にするが、一般的に食品に用いられ、時たま「排水口に入れておくと、臭いやヌメリを軽くできる」といった裏ワザ的な使い方が見られる程度だろう。

メルカリで「ただのアルミホイル」が8000円で売られる怪しすぎるワケメルカリの検索結果

 しかし、ネットの海をさまようと、異なる目的で取引されている例があるようだ。メルカリに目を向けると、ぐしゃぐしゃに丸めたようなものが450円(以下、送料込み)、小さく折りたたんだと思われるホイルが1699円。いずれも実勢価格からすれば、高い値付けに感じられる。

 なかには、使いかけの箱入りアルミホイルそのものが、8000円で売られているケースもあった。しかしパッケージの商品名で検索すると、実勢価格は140円。57倍もの高値が付けられている計算だ。その背景には、何があるのだろう。