「読者が選ぶビジネス書グランプリ2023」で総合グランプリとビジネス実務部門賞をダブル受賞した『佐久間宣行のずるい仕事術』。人気プロデューサー・佐久間宣行さんが20年以上かけて磨いてきた「誰とも戦わずに、好きなことで、効率的に成果を出す方法」を伝授する本書に、絶賛の声が多く寄せられた。
そこで、受賞を記念して、その悩み「佐久間さんに聞いてみよう」をテーマに、仕事にまつわる悩み・質問を大募集。本連載では、職場の人間関係やメンタルの改善、就職・転職活動に今すぐ役立つ、佐久間さんの回答を公開します。(構成/ダイヤモンド社・根本隼 初出:2023年4月15日)

「メンタルを病む人が続出する職場」のたった1つの特徴【書籍オンライン編集部セレクション】

Q. 仕事量に対して時給が安く、不満です

質問者:40代女性
――時給と仕事量が釣り合っておらず、「こんなに頑張っているのにきちんと評価されていない」「自分の努力が報われていない」と感じて、モチベーションが下がってしまいがちです。

 このような思考、発想から抜け出す方法はありますか。

メンタルを病む職場=不平不満の声を上げていない職場

佐久間さんからの回答↓
 その思考から抜け出す前に、まずは自分の仕事が正当に評価されるような努力をした方がいい。

 自分が頑張っても報われない仕組みの中でモチベーションを保とうとしても、メンタルが不健康になるだけです。精神的にタフな人でも体を壊しかねません。

 だから、「時給と仕事量が見合っていない」ということを、一度上司にはっきり伝えておくべきですね。マネジメント側が現状を理解しないままでは、仕事がきちんと評価される仕組みには絶対に変わりません。

 もしかすると、組織側が「不平を言わないからこのまま押しつけておこう」と考えている可能性だってある。そんな職場じゃ、みんなメンタルをやられてしまいます

 その一方で、時給と仕事量が見合っていないということは、担当業務が「誰でもできる仕事」だと思われている可能性もあります。つまり、「誰がやっても同じ」だと思われているから、評価されていないということです。

 そういうときは、その仕事にかける時間を減らして、自分の色が出せる仕事を1つでも多くもらえるように工夫するのも有効な手かもしれないですね。

(本稿は、ダイヤモンド社の公式Twitterアカウントで募集した「あなたのその悩み、 佐久間さんに相談してみませんか?」キャンペーンに寄せられたお悩みをもとにした『佐久間宣行のずるい仕事術』グランプリ受賞記念連載です)