ビジネスパーソンの悩みの多くは人間関係に由来するものではないだろうか。現在、この問題をはじめ、仕事にまつわる多くの悩みを圧倒的な説得力をもって解決することで人気なのが、プロデューサー・佐久間宣行さん初のビジネス書『佐久間宣行のずるい仕事術』だ。この本はSNSで「働くすべての人に読んでほしい」「人生の教科書にします」と絶賛コメントが多数寄せられている。ここでは本書から佐久間氏が提唱する仕事術の一部をお届けする。(初出:2022年6月25日)
苦手な人はどこにでもいる
どうしても嫌いな人と仕事をするとき、おすすめの方法がある。
僕が苦手な人と話さなければならないときに編み出した、相手とのやりとりを不毛なバトルに発展させないためのテクニックだ。
「コント:嫌いな人」でバトルを避ける
その人と対面した瞬間、心の中でこう唱える。
「コント:嫌いな人」。
そう、芸人がコントをはじめる前に言うタイトルコールだ。
「コント:性格の悪い人」
「コント:自己中クライアント」
「コント:メンツおじさん」
コールを入れるだけで、自分と相手を客観的に眺められるし、「相変わらず理不尽! 後でどうやってネタにしよう」とおもしろがることもできる。
「トラブルに発展させない」が勝ち
これができると余裕ができて、失礼な態度を取ることも応戦することもしなくなる。
相手のメンツに触れず、平和的にその場をしまうことができるのだ。
他人に期待しない
「なんでもおもしろがろうとする性質」のせいか、元が「穏やかでキレにくい」からか、あるいはそもそも「人にまったく期待しない性格」のせいか、僕はいろいろな場面で「面倒くさい人担当」にされがちだった。
「ちょっと佐久間、話してきてくれない?」と。
ときにはほんとうに面倒な人もいたけれど、この「コント」のおかげで、トラブルに発展したことは一度もない。
ムダに感情を乱さない
自分の置かれている状況を俯瞰して見るクセをつけると、カッとしたり傷ついたりと、感情が乱れる回数は減っていく。
仕事に集中したいなら、こんなワザも使って煩わしい人間関係はかわしていこう。
(『佐久間宣行のずるい仕事術』より)