「飲み会でマウントしがちな人は、自分のキャラを確立させるために必死」
飲み会でほぼ必ず繰り広げられる「マウント合戦」。なぜ、マウントをする人は周囲から避けられていることに気づかないのか……。
『ビジネス会食完全攻略マニュアル』で「会食を制する」ノウハウを余すところなく記したyuuu氏と、『人生が整うマウンティング大全』の企画・プロデューサーである勝木健太氏の対談では、そんなマウンティングの本質を突く衝撃の一言が放たれた。マウントを取りたい人VSマウントされたくない人の争いの先に待っていた、新時代のマウンティングとは…! 飲み会で永遠にマウントする人がたどる悲惨な末路を考察した壮大な対談が今始まる。(構成=ダイヤモンド社・榛村光哲/執筆=森遥香)

飲み会 マウント 上司Photo: Adobe Stock

嫌われる特徴①学歴コンプレックスのある人

――飲み会でマウントしがちな人の特徴を教えてください。

勝木健太(以下、勝木) 学歴に自信がない人ですかね。学歴コンプレックスを負っている人は教養を深める傾向がありますね。「知識人である自分を褒めてほしい」と内心思っているんです。例えば、ワインの話を振ったらワインに関するありとあらゆる知識を披露するワイン愛好家もそのうちの一つです。そんなときに相手の教養の深さを褒めると、相手のマウンティング欲求を満たせます。

yuuu ワインって人によってすごく詳しい愛好家がいますよね。僕はたとえ知っていても全然ワインのことを知らないフリして、相手を持ち上げるようにしています。「とてもお詳しいですね!」と教養の深さに感心したことを伝えたうえで、「お値段は張るけれど良いワインとコスパが良くて味もおいしいワインを教えてください」と尋ねます。そして、挙げられたワインのうちコスパの良いワインをその場でAmazonで注文するのがオススメです。、後日「飲みました!」と報告すると喜ばれますよ。

嫌われる特徴②西洋への憧れを隠しきれない人

マウンティング 大全 勝木健太『人生が整うマウンティング大全』(技術評論社)

――策士ですね。ワインのお話は着地点が難しそうなイメージがあるのですが、その後どう話を展開するのですか?

勝木 「美味しいものを飲んでいる」という話から、「このワインの生産者さん、気さくでいい人なんだよね」という生産者マウントに移行します。「ブルゴーニュを訪れて、生産者さんに会ってきた」といった話題です。これは広義のフランスマウントですね(笑)。これはフランスだからこそ成り立つのであって、マッコリを自慢する韓国マウントは聞いたことがありません…。やはり、欧米列強への憧れがあるのですかね。

yuuu 日本人は本能的に西洋人に憧れているというのが根底に流れているので、海外が好きな人も気づかないうちにマウントをしている可能性が高いです。食べ物だって「ニューヨーク発」と宣伝されていると売れますもんね。飲み会で「海外」というワードが出てきたら、うまく話を掴んで、逃さずマウントをさせてあげると、相手の自尊心を高められますね。