「歳をとった親が言うことを聞いてくれない」。誰もが一度はこんな経験をしているのではないでしょうか。「親がいつまでも自分のことを若いと思っている」「病院ギライがなおらない」「お酒の量が減らない」などその悩みはさまざまです。親のことを思って言ったのにもかかわらず、いつも喧嘩になってしまうのは、実は伝え方に問題があります。そんな問題を解決すべく、『歳をとった親とうまく話せる言いかえノート』が発刊されました。本記事では書籍の一部を抜粋してお届けします。
親が困りごとを相談してくれない!
70~80代の親世代は、あなたに比べて「人様に迷惑をかけてはいけない」という気持ちが強いものです。そのため、実の子どもであっても、困りごとを相談しないというケースは少なくありません。
だからこそ、子どもは「困ったことがあったら連絡してよ」という言葉をかけるのではないでしょうか。この言葉、一見すると、なんの問題もないように感じられるかと思います。
しかし、この言葉には、「問題点」があります。それは「困ったときにしか連絡しちゃいけないんだな」と親に思わせてしまうことです。この言葉をかけることによって「報告・連絡・相談」に関する行動に制限をかけてしまう可能性があります。
皆さんとしても「気軽に連絡してほしい」と思っているのに、それが伝わらないのは悲しいですよね。