親の心を解きほぐす1つの言葉とは

 こういったときに有効な声かけは「困ったときだけじゃなく、いつでも連絡してね」というものです。

 このように伝えることで、親は「いつでも連絡したいときに連絡すればいいんだ」と思うことができます。先ほどのの伝え方とは大きな違いがある声かけです。

「人様に迷惑をかけられない」という思い込みが強い親にこそ、パワーを発揮するでしょう。

 なかなか連絡せず、1人で抱え込みやすい親にこそ、この言葉をかけてあげてください。「困ったときは、子どもに頼っていい」と思えるようになれば、親はあなたを心強い存在だと感じるようになるでしょう。

 これまで多くの親子を見てきましたが、良好な関係を築ける親子はお互いに報連相をする習慣を持っていました。これは、「子どもは親にプレッシャーをかけない、親も子どもに隠さない」ができている証拠です。

 皆さんの「親を心配する気持ち」が親に伝わらないのは本当に悲しいことですから、頭の片隅に入れておいていただけますと幸いです。