成功率96.6%のダイエットとして、今、話題の書「3か月で自然に痩せていく仕組み~意志力ゼロで体が変わる!3勤1休ダイエットプログラム」(野上浩一郎著)。ダイエットにつきものの「我慢」や「意志力」が不要なのに、3か月でするすると自然に痩せて2度とリバウンドしない体が手に入るのは、「ダイエットが続く仕組み」や「挫折ポイントの抜け道」が、しっかり緻密に組み込まれているから。本連載では、本書の中から、「自然に痩せる」ためのさまざまなコツを紹介していきます。(初出:2023年7月4日)

【3か月で自然に痩せる】多くの人が意外に知らない!「痩せる運動」「痩せない運動」【書籍オンライン編集部セレクション】Photo: Adobe Stock

ヨガやストレッチは、意外に効果がない

 ダイエット目的でヨガやストレッチに通う方も多いと思います。でも残念ながら、ヨガやストレッチには、直接痩せる要素があまり含まれません。たしかに、硬くなった筋肉を伸ばすことで、血流改善やリラックス効果は期待できます。しかし、それだけです。

 そもそも、痩せるとは、脂肪が燃えること。体脂肪や内臓脂肪が減ることです。

「ホットヨガは体重が減りますけど?」と言われることもありますが、ホットヨガで減っているのは水分(汗)です。汗だくになるので“ダイエットしてる感”は強いのですが、その体感ほど脂肪は燃えていませんし、代謝もあまり上がりません。だから、「本当にそれをすることで痩せるのか?」を見極めないと、一喜一憂しながら時間とお金を消費してしまいます。

正しい脂肪の燃やし方

 脂肪を燃やすために必要な運動は、有酸素運動です。有酸素運動とは、歩く、走る、泳ぐ、エアロビクスなど、継続的に息が上がる運動のことで、脂肪と糖がエネルギー源になっています。だから、効果的な有酸素運動をするほど、脂肪と糖は消費されやすくなります。

 ただし、注意点が2つ。

①糖は脳のエネルギー源なので、たくさん消費すると強い空腹感や眠気に襲われる
②激しい運動はストレスとなり、挫折のきっかけになる

 だから、私のおすすめは、ハードではないのに脂肪燃焼効果が高い「早歩き」なのです。早歩きの効果を最大化するには、本書でも紹介している「カルボーネン指数」(年齢や安静時心拍数から算出した脂肪が最も捻出する脈拍数)を知り、その脈拍を保つように歩く「脂肪燃焼ウォーキング」を生活に組み込むのがいちばんです。

*本記事は「3か月で自然に痩せていく仕組み 意志力ゼロで体が変わる!3勤1休ダイエットプログラム」から、抜粋・編集して構成したものです。(著者/野上浩一郎 本記事監修/西井義典(医師))

著者/野上浩一郎
治療家・ダイエットコーチ・バランス整骨院 中原院長
大学卒業後、IT系企業に就職するも「もっと人と関わる仕事をしたい」と転職。その後、修行時代を経て2015年に神奈川県で整骨院を開業。開業して「痛みと同じくらい肥満に悩む人が多い」と気づき、ダイエット指導を開始。コロナ禍では、コーチングをベースにした90日間のオンライン・ダイエットプログラムを提供し、その参加者のダイエット成功実績は96.6%を誇る。のべ3万人の施術経験と、600人のダイエット指導実績あり。
監修/西井義典

医師・西井医院院長

2000年、三重大学医学部卒業。三重中央医療センター、松阪厚生病院などを経て、三重県松阪市の医療法人である実家の西井医院を継ぐ。専門は呼吸内科だが、開業後は「地域のかかりつけ医」として検診から高血圧・高脂血症・糖尿病・痛風といった慢性疾患などまで、幅広く診察している。