料理が面倒、忙しくて料理をする暇がない、そもそも料理が苦手……でも、野菜はちゃんと食べたい! そんな人におすすめなのが、書籍『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』。旬の時期や、新鮮なものの見分け方、栄養、長持ちする保存方法、おいしく食べるためのコツなど、なるべく料理せず、ラクにおいしく野菜を食べる方法を多数紹介しています。今回は、そのなかから秋に旬を迎える果物について紹介していきます。(監修/管理栄養士 吉沼弓美子)

旬の野菜は、栄養もたっぷり

高血圧、むくみを防ぐ栄養成分を含む?! 今が旬のすごい野菜とは写真:難波雄史

健康のためにも、野菜や果物を毎日の食卓に取り入れたいという方は、とくに栄養価の高い「旬のもの」に注目してください。
今回紹介するのは、里芋です。

いも類の中では比較的味はあっさりしていますが、ねっとりした食感は格別。煮ても焼いても、ふかしても、揚げても、独特の存在感があります。ちなみに、里いもには親いもと、親いもの芽から成長した子いも、そして孫いもがあり、私たちが食べているのは、主に子いもと孫いも。あまり出回りませんが、親いもはねっとり感が少なく、ホクホクとしています。
食材としての歴史は古く、中秋の名月には里いもを供える習慣もある、今まさに旬の野菜です。

水分が多く、いも類の中ではエネルギーが比較的低め。体内の塩分を調節する働きがあり、むくみや高血圧を予防するといわれるカリウムが豊富。また、腸の働きをととのえて便秘を予防するなど、整腸作用が期待できる食物繊維も豊富です。

そんな里芋のおいしい食べ方を生産者さんに聞いたところ、
「スライスして揚げる、里芋チップスが絶品!」とのことでした。

里いもというと、煮たり、おでんに入れたり、汁物のイメージがありませんか?
しかし、実は揚げても美味。
厚さはお好みでOK。塩やガーリックパウダーが合うそうです!

ぜひ、試してみてくださいね。

健康のために野菜や果物を食べたいけど料理は面倒、すぐダメになるなど、結局野菜をあまり食べられないなら、野菜を大切に育てている生産者さんの情報を参考にしてみてください。旬の時期、栄養素、選び方、保存法……など、ちょっとした知識があれば、体にいいものを驚くほど手軽においしく食べることができますよ!