もし米実業家イーロン・マスク氏が第2次トランプ政権に参加し、官僚主義の打破を主導する立場に就くとすれば、同氏はこれから起きることを既に予感させている。ドナルド・トランプ氏は大統領に返り咲いた場合、政府組織の縮小と規制緩和を任務とする「政府効率化委員会」を設置すると表明している。その責任者にマスク氏が登用されれば、精査の標的は連邦航空局(FAA)と環境保護庁(EPA)になることを同氏の最近の発言は示唆している。マスク氏は24日、FAAを訴える計画を明らかにした。マスク氏のロケット企業スペースXが規制に違反したとして、FAAが同社に約63万3000ドル(約9000万円)の罰金支払いを求めたことについて、同氏はFAAが「法律を乱用した戦い」と「行き過ぎた規制」を行っていると主張した。同氏は1週間前、EPAに対して同様の批判を展開していた。