相手が自分と違って「その情報についてどのくらい知っているのか」「その情報についてどのような印象を抱いているのか」という2点を把握しておくこと。それがすべての発信におけるポイントなのです。

あなたの発信に価値があるのは
相手が“知らない”情報があるから

 重要なのが、「距離」つまり、「自分と相手との差異はどの程度か?」を把握しようと心がけること。ただ「相手の情報」を把握するのではなく。「自分の情報との差異」が重要です。なぜかというと、伝えることは、自分と相手にある情報格差を埋めることにほかならないから。

……当たり前ですよね。だって、自分と相手の持っている情報がまったく同じだったら、なにかを伝える必要なんてありません。

 でもこれ、大切なことなんですよ。あなたの発信に価値があるのは、誰かとあなたの間に「知らない情報」が存在するからです。

 情報というと無機質なイメージかもしれませんが、単純に感想とか、おなかがすいたとか、眠いとか、なんでもいいんです。相手はあなたがおなかがすいたことを知らないから、それは情報格差になる。そして相手が、あなたがおなかがすいたことを、どのくらい知りたいか。それこそが、相手の情報に対するスタンスです。

 推しについて語りたいならば、相手が「自分と比較して」どの程度推しを知らないのか。あるいは、相手が「自分と比較して」推しについて、どんな感情を抱いているのか。それらを把握しましょう。