たとえ相手が嫌いなものについての話でも、「私はあなたが嫌いだとわかっているけど、いったん話させて」というスタンスから始めたほうが、聞いてもらいやすくなるのです。

(2)相手がパクチーなんて食べたことのない海外出身の友人の場合

「いつ頃からかなあ、日本の若い人にパクチーが流行った時期があって、それ以来日本ってパクチー料理がけっこうお店にでてくるのね。で、こないだ行ったタイ料理屋がすごくよくて」と、前提知識を共有しておいてから話すのが無難です。つまり、パクチーについての事前情報を相手に伝えたあとで本題に入りましょう。

(3)相手が自分よりもパクチーが好きな友人の場合

「ねえねえ、●●ちゃんもパクチー好きだったよね?あのさあ、このお店知ってる?」と相手に情報を持ちかける形でしゃべりかけるのが、速い。

 もちろんこのような使いわけは、皆さんも日常生活で無意識に行っていることでしょう。これと同じことを、プレゼンや発信や推しについてしゃべるときも、やるべきなんです。発信は、この使いわけが重要。

 そう、まず把握すべきは、伝えようとする情報に対する相手のスタンスです。