「いつもと違う」「調子が悪そう」「食欲がない」といった兆候が見られたら、我が子にストレスを与えているその原因を考えて、取り除いてほしい。それなのに、爪を噛みながら、髪の毛が抜けながらでも塾に通っている子が、たくさんいるのです。手がブルブル震えて字が書けなくても、塾はやめさせないような親御さんもいます。

子供が自律的に動き出すことが
本当に良い「脳育て」につながる

 アクシスに相談に来て塾をやめた子が数人いるのですが、彼らは塾をやめた途端、身体症状がピタッと止まりました。毎朝下痢をしていたのが治り、朝どうしても起きられなかったのが、自ら起きてさっさと学校に行くようになり、食べられなかった朝ごはんをパクパク食べるようになった。

 その小6の男の子は、そこから食べることに興味が湧いたのか、朝ごはんを自分で作ると言い出しました。インターネットで調べて、母も知らないレシピで美味しい料理を作ります。お母さんも、「すっかり変わりました。子どもはこんなに生き生きと過ごすことができるのに、あんな状態にさせてまで受験なんてさせる必要はなかった」と喜んでいます。