親が持つべき最も重要な軸は、子どもを健やかに生かしておくということです。これだけは譲れません。我が子が誕生した時から変わらない不動の軸のはずです。ですから子どもの健康が損なわれたり、心が塞がったりするようなことは何が何でも排除すべきです。

 中学受験をすることを決めて、子どもが受験勉強を頑張っているとしましょう。たとえばその途中で、子どもに自分の手足を傷つけるような自傷行為の痕があったり、脱毛でハゲがみられるというような兆候が出てきたら、これは「子どもを健やかに生かしておく」という親として絶対守らなければならない軸に抵触します。

 そこまでは至らなくとも、子どもに「顔が青白い」「脈が速い」「呼吸が浅い」といった症状が見られたら、要注意です。こうした身体症状が出る原因のほとんどは、心的ストレスです。塾に通わせ、受験というプレッシャーを与えているからだと気づけば、すぐに塾はやめさせられるはず。