【中学受験】偏差値が足りないのに逆転合格した子がやっている入試対策とは?写真はイメージです Photo:PIXTA

中学受験では、思いもよらない「逆転合格」が起こりやすいと言われている。その背景には、小学生の成長スピードや、入学試験の性質が関係している。なぜ偏差値がすべてではないのか。本番で力を発揮するために必要な要素は何か。大手塾の偏差値帯別に入試を解説するとともに、実際の成功例から逆転合格を実現するためのヒントを紹介する。(国語専門塾の中学受験PREX代表、教育コンサルタント・学習アドバイザー 渋田隆之)

逆転合格には
理由がある!

 中学入試は高校受験や大学受験に比べて「逆転」が多い受験であることは間違いありません。その理由には、伸び代の大きい小学生の受験であることや、公立中高一貫校を除いて学校成績が問われない一発勝負の入試であること、学校成績が問われない試験であることなどがあります。

 また、同じ11〜12歳の子どもたちが生まれて初めて受ける試験なので、学力以外にも体力や精神面が良くも悪くも大きく影響することも理由に挙げられます。

 そして今回の本題ですが、入試問題には「こんな生徒を合格させたい」という明確なメッセージが込められています。だからこそ、しっかり対策をしていけば、偏差値を超えて合格することは十分に可能です。