「捨てる」に待った!本気で片づけたい人が最初にやるべき「家のゾーニング」術とは写真はイメージです Photo:PIXTA

家事に仕事に忙しく、ゆとりがない。家事代行やヘルパーなど“人の手”を借りたいが、どこに何があるのか伝えて指示するのも大変そうで踏み出せない……。そんな状況を打開するべく、片付けのコンサルタントである著者の澁川氏が片付けの「仕組み化」を提案する。新連載の第2回は、仕組み化のメリットのほか、家全体の大きな空間から最適な定位置を絞り込むためにプロも活用する「ゾーニングピラミッド(R)」の考え方をご紹介する。(親・子の片づけ教育研究所代表理事、COMFORT STYLE代表 澁川真希)

片付けの「仕組み化」で
家事や仕事に“ゆとり”を作ろう

 日々の生活に精いっぱいの状態で、片付けの仕組みを作っていくことを考えると、「面倒だし、大変そうだし、とてもそんなことに取り組む余裕はない」と思われるかもしれません。その気持ちもよく分かります。

 ですが、目指したい未来の姿として「共働きで忙しい毎日でも、快適で心にゆとりのあるものにしたい!」という気持ちがあるなら、一歩踏み出してみませんか?

 整理収納の仕組みが出来上がると、<家庭内のどこに何があるか分かるようになる><誰でもやりたいと思ったことにすぐに取り掛かることが出来る>というように、暮らしがスムーズに回ります。

 そうなれば家族に向き合う時間が増えたり、毎日の仕事をスタートする際に余裕を持って準備したり、取り組んだりできるようになるでしょう。

 私が仕組み化に取り組んだのは、次男が生まれる前でした。それまでは専業主婦で、自分ひとりが家事をしていたため、どこに何があるのか自分だけが分かればいいと思っていました。それが、子ども二人になると、そうは言っていられない状況になったのです。