中学受験は「学校説明会」に参加しないと大損!合否に関わる「GOOD質問、NG質問」写真はイメージです Photo:PIXTA

中学受験においてぜひ参加しておきたいのが志望校の「学校説明会」。複数校に参加する場合、効果的なイベントとするためのポイントは。子どもと一緒に参加する場合、親が注意しておきたいことや、学校の先生たちによるNGな質問、GOODな質問の例も取り上げる。(国語専門塾の中学受験PREX代表、教育コンサルタント・学習アドバイザー 渋田隆之)

学校説明会に参加する
3つの目的とは?

 9月から、学校説明会が増えてきます。忙しい中での参加となるので、効果的なものにしたいところ。そのためには、なぜ参加するのか?という狙いを明確にすることが必要です。その狙いとは、大きく分けて3つあります。

(1)ホームページや資料には載っていない情報を見つけ、子どもが通いたい「本人に合う」学校を見つけること。

(2)先入観なく学校研究をすることで、併願作戦のパターンを増やすこと。

 そして、忘れがちなのは次の3つ目です。

(3)受験に対して前向きな気持ちになり、頑張ろうというモチベーションが上がること。

 特に(3)については、お子さんが一緒に参加するときには必須の条件です。説明会で親が「学校のよくないところ」を見つけては子どもに伝えたり、行き帰りに「この坂道はきついよね」などと愚痴をこぼしたりすることで、子どものやる気を失わせたという例はたくさんあります。

 やる気を起こすのは難しくても、無くすのは簡単。合格のための学校見学が、本末転倒にならないように注意しておきましょう。