お金持ちになりたい人は多いのに、お金持ちについて知っている人は少ない――。平均資産が30億円に上る超富裕層を顧客にプライベートバンク事業を展開するアリスタゴラ・アドバイザーズ会長の篠田丈氏に「本物のお金持ちの生態」を聞く短期集中連載。第2回目は、「一代で財を成す人の7つの習慣」について。実家がお金持ちじゃないのに「富裕層になれる人」と「富裕層になれないままの人」にはどんな違いがあるのだろうか。ダイヤモンド・オンラインで2024年9月1日に配信された記事を再配信する。(構成/田之上 信)
習慣1:人生におけるリスク許容度が高い
日本の富裕層は大きく分けると2つのタイプがあります。先祖代々資産を受け継いできた名家と呼ばれるような人たちと、一代で財を成した新興の富裕層です。
ここでは後者の新興富裕層の特徴を見ていきましょう。彼らはなぜ富裕層になることができたのか。事業分野やビジネスの内容は異なるものの、そこには少なからず共通点があります。
まず基本として、生き方や考え方が一般の人とは異なります。普通の日本人は、いい学校を出て、一流企業に入ったり、公務員になって安定した人生を送ろうと考えます。
新興富裕層にはそういう発想はありません。人生のどこかで必ずリスクを取っています。典型例が起業です。一流大学から有名企業に入っても、スタートアップを立ち上げるケースが増えています。
親の家業、中小零細企業を継ぐこともあります。経営状態がよくなくても、事業を承継して、自分の才覚で業績を伸ばすこともあります。
つまり、リスクテイクできる人でないと、そもそも富裕層になるのは難しいだろうということです。