学校と塾、どっちを信じるべき?→「合格力」で考えたら1択だった!Photo:metamorworks / PIXTA

「学校」と「塾・予備校」の教え方が違う場合、どちらを信用すればいいのでしょうか? 計9年間の浪人を経て早稲田大学に合格した経験を持つ筆者・濱井正吾(通称:9浪はまい)が、知人の実体験も踏まえて解説します。(教育ジャーナリスト 濱井正吾)

 私はかつて、家族の事情などで集中して勉強するのが難しい環境にいました。そこから仮面浪人を経験したり、社会人生活と並行して受験勉強を重ねたりする中で、難関大学合格への熱意が高まりました。そして9浪を経て、念願叶って早稲田大学に合格しました。

 浪人を重ねる過程で、私はさまざまな勉強法や予備校を経験し、さまざまな受験生に会ってきました。事務や応対の仕事をしながら、受験生や受験生の親御さんとコミュニケーションをとっていた時期もあります。その中で、私が気になっていたのが、学校の先生の言うことと、塾・予備校講師が言うことが時に食い違うことです。

 学校と塾・予備校で推奨する勉強法や勉強スタンスが違うと、どちらを信用していいかはわかりません。私の通った予備校でも、地元の高校に通う生徒が、学校の先生から「私の授業さえ聞いていれば受かるから予備校に行くのをやめろ」と言われていたそうです。

 彼は予備校に通い続けましたが、学校と予備校の指導のどちらを信用すればいいかが判断できず、受験に集中できなくなり、志望大学には合格できませんでした。

 そこで今回は、そのような板挟みにあう事例に遭遇した場合、どのようにすればいいのかを伝えたいと思います。