中国・武漢市の造船所で原子力潜水艦が沈没していたと報じられ、米国の海洋権力に対抗できる最新鋭の外洋海軍を構築する難しさが浮き彫りになった。中国は軍の現代化とともに対米戦略で優位に立つことを目指し、比較的小規模の原潜艦隊の拡張を急いでいる。強力な原潜艦隊を構築できれば、周辺海域や航路の支配を強め、世界に力を及ぼし、台湾制圧に向けて能力を拡大する一助となる。だがこうした中国の取り組みは壁にぶつかった。最新鋭の攻撃型原潜が今春、武漢市の近くで沈没していたとする米政府高官の話を、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が9月26日に報じた。