転職活動は内定が出ても終わりではない――。辞め方を“少し”間違えるだけで、会社から引き留め工作にあったり、裏切り者扱いされたりして退社はドロ沼化する。本稿では、上司に転職を切り出すとき「絶対言ってはいけない」NGワードを紹介する。(クライス・アンド・カンパニー代表取締役 丸山貴宏)
会社に退職を切り出すとき
絶対に使ってはいけない表現
度重なる面接の末、企業の内定を勝ち取ったとしても転職活動はまだゴールではありません。最後に、気が重くなる仕事が待っています。
「退職します」
上司に退職の意向を伝え、退職時期を決め、引継ぎをする……これでようやく転職活動は終了です。しかし、会社から必要とされている人ほど強く引き留められたり、逆に「今のこのプロジェクト、どうするんだ?」などと激怒されたりするので、なかなか憂鬱な仕事です。
さらに厄介なことは、退職の意向を伝えて会社がどんな反応をするかは、伝えてみるまでわからないということです。「納品まではやってほしい」と予想通りのことを言われるかもしれないし、「裏切り者にこんな大事な仕事は任せられない」と言って即座に違う人をアサインされ、明日から来なくてよいという話になるかもしれません。
退職意思の伝え方は、アポを取って対面で直接上司に話すのが大原則です。これは礼儀の問題なので、電話やメール、チャットを使うべきではありません。現在はリモートワークが普及していますが、やはり対面で伝えるべきです。