どのような職業につき、どれほどの収入を得て、何をするのかといった評価軸ではなく、何を大切にして生きたいか、どういう風に自分らしく生きるか、ということを人生の軸に据える考え方です。

 例えば「どれぐらいお金を稼ぎたいか」といったDoに基づいた考え方であれば、どう成果を上げるか、どこに転職するか、といった短期的かつ自分中心的な思考になりがちです。しかし、「自分は人生を通してどうありたいか」というようなBeの考え方では、家族や周りの人、自分まで命をつないでくれた先祖たちなど、長期的かつ、自分を形成する人間関係までふくめて目が向くようになります。

自分の役割を実感できることが
持続可能な生き方につながる

 私は全国で地域づくりに携わっていますが、地方を回っていると、幸せな社会とはいったい何だろうかといつも考えさせられます。

 首長さんの中にはまだまだ、外から人を集めてお金を儲けることが地域活性化だと思っている方も多いと感じます。しかし、そのような経済を中心とする世界がそう長くは続かないことは、わかっていただけると思います。