山崎 そうですね。埼玉県や神奈川県など都心から少し離れたところが多いです。でも、遠方にあることで、3000円程度で1日ゆったり過ごせるリーズナブルな価格設定ができています。友達の家で1日ゆっくり遊んでいるような感覚になれると思います。
――しかも、それぞれの「おふろcafe」でコンセプトが違っている。
堀江貴文 著
山崎 はい。私たちが運営している「おふろcafe」は、もともとあったスーパー銭湯をその地域の特徴に合わせてリノベーションしています。例えば、北欧風にしたり、ボタニカルにしたり、発酵食を楽しめたり、味噌樽をイメージしたソファがあったり……。施設運営を通じて地域の特徴や商品をPRしたり、施設をメディア的に使って発信するということもコンセプトにしています。お風呂にかけて“地域を沸かす”と言っているんです。
堀江 なるほど。
山崎 温浴施設はリノベーションでも数億円の投資が必要です。1から造ると20~30億円です。そして、1度、建ててしまったら「うまくいかないから」といってすぐにやめることもできません。ですから、その場所や地域に合ったコンセプトをしっかりと立ててから進めています。