山崎 そうですね。銭湯にクラフトビールが置いてあったり、サウナ特化型だったり。新しい流れができていて、それが話題になっています。
街の銭湯とスーパー銭湯の
違いはどこにあるか
――ちなみに、銭湯とスーパー銭湯は法律的な区分が違いますが、その特徴を教えていただけますか。
山崎 はい。「一般公衆浴場」と「その他の公衆浴場」は認可上の免許が違うだけで、浴場の施設などに大きな違いはありません。ただ、一般公衆浴場は公衆衛生の観点で作られているため、浴場数が制限されていて、入浴料金の上限も決められています。そのため、規制業種に近いと思います。
一方で、「その他の公衆浴場」は、浴場数の規制はありませんし、入浴料金も自由に決められます。そして、ボディケアやホテルが併設されているなどいろいろな業態があります。
――東京都の「一般公衆浴場」の銭湯の数は戦後のピーク時には約2600店舗あったのが、現在は約500店舗まで減っています。にもかかわらず、1浴場あたりの平均入浴者数は増えているようですが、その理由はなんですか?