中央大学の就職事情

 企業にとっての中大生イメージは、「まじめに働いてくれそう」「地味な仕事もコツコツやってくれるだろう」あたり。プラスαは学生自身の力にかかっており、大学名がマイナスになることはあまりない。大学側もキャリア支援に力を入れており、資格取得のバックアップ体制は万全、公務員講座やマスコミ講座、教職講座なども充実している。

 文系学部全体では、金融・保険業、製造業、卸小売業への就職が多い。マスコミにもちらほら。「自分の周りでは進学が2~3割、公務員が3割、残りが一般企業への就職という感じ」(法学部生)。公務員全般に強く、地方の首長は中大OBがかなり多い。

 国家公務員の合格者数は、総合職、一般職ともにトップクラス。文学部は教員になる人もかなりいる。一般企業の場合は、大手志向が強いが、MARCHの他大学と同様、いわゆる営業突撃兵として採用されるケースが中心だ。総合政策は外資志向。

 理工学部はメーカー、IT関連企業が中心。ゼミではOBのコネクションを作ることが、研究よりも大事と言われている。技術系の学科は院に行かないと就職は厳しいが、数学、物理学、応用化学の場合は、就職するなら修士を終えてからのほうが決まりやすい。都市環境学科は公務員になる人が多い。

「OBとのつながりを使えば大手を狙えることもあるが、絶対内定を取れるわけではない」「推薦枠以外でも有名企業の内定者はいた」(理工学部生)。