正気じゃないけれど……奥深い文豪たちの生き様。42人の文豪が教えてくれる“究極の人間論”。芥川龍之介、夏目漱石、太宰治、川端康成、三島由紀夫、与謝野晶子……誰もが知る文豪だけど、その作品を教科書以外で読んだことがある人は、意外と少ないかもしれない。「あ、夏目漱石ね」なんて、読んだことがあるふりをしながらも、実は読んだことがないし、ざっくりとしたあらすじさえ語れない。そんな人に向けて、文芸評論に人生を捧げてきた「文豪」のスペシャリストが贈る、文学が一気に身近になる書ビジネスエリートのための 教養としての文豪』(ダイヤモンド社)。【性】【病気】【お金】【酒】【戦争】【死】をテーマに、文豪たちの知られざる“驚きの素顔”がわかる。文豪42人のヘンで、エロくて、ダメだから、奥深い“やたら刺激的な生き様”を一挙公開!

【文学のスペシャリストが教える】ちょっとだけ高尚な雑談力が身について、出世にもつながりそうな「差別化ポイント」とは?イラスト:塩井浩平

「文豪」をひもとく
興味深い6つのテーマ

拙著『ビジネスエリートのための 教養としての文豪』(ダイヤモンド社)では、文豪たちをひもとく【性】【病】【お金】【酒】【戦争】【死】という硬軟入り混ぜた興味深い6つのテーマを用意しました。

1つのテーマでくくれない文豪については、【番外】としています。

太宰治、川端康成、芥川龍之介、三島由紀夫といった誰もが知る作家から、西村賢太など平成以降に活躍したわりと新しい作家、星新一などエンターテインメントの世界で活躍した作家まで、計42人を紹介します。

文豪たちの生き様

できるだけ幅広く、人となりがわかるようなエピソードを綴ったつもりですが、多少個人的な好みが入ってしまったかもしれません。その点は、ご容赦ください。

文豪たちの生き様を知ることは、近代日本に起きた大きなトピックを知るきっかけにもなるでしょう。

あるいは、無鉄砲で奔放な生き様を追体験して、励まされる部分もあれば、反面教師になる部分もあるかもしれません。

取引先との会食でも活きる

もっと気軽に、仕事で話題が尽きたときのための、“雑談の小話”として使っていただいてもよいでしょうし、飲みの席で上司の悪口や下ネタに花が咲くなかで、たまには奔放な文豪の生き様や作品の話題で盛り上がるのもよいかもしれません。

取引先との会食のとき、「これは小林秀雄が愛した純米酒なんですよ」なんて言って、帰り際に手土産を差し上げたら、“粋なプレゼントだ”と喜ばれるかもしれません。

※本稿は、ビジネスエリートのための 教養としての文豪』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。