イトーヨーカ堂「33店舗閉鎖」で大打撃!調査で判明した「取引先の内訳と巨額の売上高」Photo:PIXTA

国内流通大手のセブン&アイ・ホールディングスが大規模な再編計画を明らかにした。イトーヨーカ堂の33店舗閉鎖を進める中で、供給網(サプライチェーン)には大きな影響が及びそうだ。(カーゴニュース編集部)

*本記事はカーゴニュースからの転載です。

イトーヨーカ堂のリストラが
裾野産業に与える影響とは?

 帝国データバンクは「イトーヨーカ堂」サプライチェーン動向調査を行い、その結果を公表した。供給網を構成する企業を業種別にみると、配送業務などを担う「一般貨物自動車運送」が突出している。北海道では、既に札幌都市圏を含め全店舗の閉鎖が決定しており、閉鎖対象の店舗などへ商品配送を行っていた企業の供給網で影響が及ぶ可能性がある。

 カナダのアリマンタシォン・クシュタール社から買収提案を受けたことを受け、国内流通大手のセブン&アイ・ホールディングスは、企業価値向上策として傘下のイトーヨーカ堂など食品スーパーや外食、専門店事業など、主力となるコンビニエンスストア以外の非中核事業を整理する方針をこのほど明らかにした。同社はすでに、運営するGMS型店舗について首都圏を中心に集約し、2026年までに国内33店舗を閉鎖する構造改革を進めている。