イスラエルは26日未明、イランから今月受けた180発のミサイル攻撃に対する報復攻撃を行った。ガザ紛争を発端とする暴力の連鎖が止まらない。攻撃は数時間に及んだ。数回にわたって行われ、夜明け前に完了した。イスラエルは、ミサイル製造施設や防空拠点を含む複数の地域の軍事目標を攻撃したと発表した。攻撃は限定的なものとし、大規模な報復をまねくのを避けたとみられる。イランは、核施設や石油施設が攻撃された場合、断固報復すると警告していた。米国はイスラエルにこのような施設を攻撃しないよう求めていた。また暴力が制御不能になる懸念が高まる中、各国政府も事態の一段の悪化を警告していた。イランの防空当局は、首都のあるテヘラン州、およびイラク国境沿いの西部フゼスタン州とイラム州の軍事施設が標的にされたと明らかにした。攻撃による全体的な影響はまだ調査中だとした上で、被害は限定的だとしている。