工夫の末に完成した、搾ったままを瓶詰めにした多賀治は、フレッシュで果実感ある香りと、豊かなうま味と酸味が広がる美酒となり、飲んだ人の心をわしづかみにした。雄町サミット歓評会では優等賞を連続受賞し、緻密な酒質設計が評価を受ける。最近新たに複数の酵母をブレンドした「たかじ」を商品化。8代目の挑戦もやむことがない。

新日本酒紀行「多賀治」多賀治 純米雄町無濾過生原酒
●十八盛酒造・岡山県倉敷市児島田の口5-6-14●代表銘柄:多賀治 山廃純米雄町、多賀治 純米吟醸山田錦、十八盛 朝日純米大吟醸●杜氏:石合敬三●主要な米の品種:雄町、朝日、山田錦、吟のさと、アケボノ
新日本酒紀行「多賀治」蔵の事務所は江戸時代の建築 Photo by Yohko Yamamoto
新日本酒紀行「多賀治」蔵の事務所は江戸時代の建築 Photo by Yohko Yamamoto