新日本酒紀行「濁酒 マタギの夢」秋田県阿仁地方はマタギの里で、宿は「マタギの生活を体験する」がテーマ Photo by Yohko Yamamoto

地域の価値を上げ、人を呼ぶどぶろくを目指す!

 米の酒で起業する若者が増え、どぶろくを含む「その他の醸造酒」の免許で、ホップや果実など副原料を加えた斬新な味の酒が業界をにぎわす。この免許の最低製造量は年間6キロリットル以上。その一方で、どぶろく特区がある。2002年に地域活性化を目的に制定された構造改革特別区域法による酒造免許の規制緩和で誕生した。特区内の農業者が民宿や飲食店を営み、自ら育てた米でどぶろくを造る場合、最低製造量は免除。醸造場は全国に約180ある。