景気をよくして収入を増やすのも大事ですけど、無駄遣いを減らすことが先じゃないですか
アカツキ:借金を減らしていくためには、国全体の「稼ぐ力」が重要になる。景気がよくてみんなが儲かり、税金がたくさん入ってくれば借金をする必要がなくなるからだ。現在、日本の国債残高はGDPの約2.5倍もあって、先進国の中では最悪の状態だ。イタリアは約1.4倍、アメリカは約1.3倍で、ドイツはGDPの6割ほどしかない。日本政府は現在600兆円弱のGDPを、2040年ごろに約1000兆円まで引き上げて財政再建を目指す方針を示している。
吉田:そんなにうまくいきますかね。景気をよくして収入を増やすのも大事ですけど、無駄遣いを減らすことが先じゃないですか。
アカツキ:吉田の言う通りだ。政府が国民に借金まみれの苦境を訴える背景には、「税収が足りないから増税します」と言いたい本音がある。政府が無駄遣いをしていないか、我々もしっかりと目を光らせないとな。
吉田:よし、じゃあぼくは先輩がネットゲームや推し活に無駄遣いをしていないか、しっかり目を光らせることにします!
アカツキ:頼むからやめてくれ。
※本稿は『「鷹の爪」の吉田くんが聞く!経済ニュースと時事用語がめちゃくちゃわかる本』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
※吉田くんとアカツキ先輩が活躍中のアニメ連載「そもそも?知りたい吉田くん」は朝日新聞デジタルで読むことができます。