いろいろなタイプの無人機が飛んでくる
F:無人機なんかはどうですか?
奥:無人機も飛んできます。無人機には様々なタイプがあり、偵察型もあれば攻撃型もある。我々が持っている「グローバルホーク」という高高度無人偵察機があるのですが、これと類似した機体もあります。
F:高高度というと、どれくらいの高度ですか?
奥:約2万メートル近くまで上がれます。自衛隊としては、一昨年の暮れに、三沢基地(青森県)に偵察航空隊を新編しています。
F:これで中国やロシアの上空、うんと高いところから監視するわけですね。
奥:いやいや、行きません。あくまでも日本周辺の警戒監視と情報収集に使用しています。他の国の上空は飛びません。そういえば昨年、アメリカの無人機が、ロシアの戦闘機にハラスメントを受けたと発表されたことがありました。場所は黒海上空です。
F:無人機同士でモメたんですか?こうなるともうSFの世界ですね。
奥:そうなる日も近いと想定していますが、今回のロシアの方は有人です。有人の「Su-27」。アメリカの無人機にロシアの有人戦闘機が燃料を撒きながら近づいてきて、最終的には無人機に接触したのか無人機のプロペラが変形して墜落することになってしまったんです。ロシア側は直接の接触を否定していますが、米軍は動画を公開していて、YouTubeでも見られます。
F:黒海上空ですか。相変わらずキナ臭い。
奥:そろそろ時間ですので、飛行機を見ていただきましょうか。ご希望なら、F-15(戦闘機)のシートに座って頂けます。
待ちに待った実機の見学である。以下次号、乞うご期待。