奥:ご存じないかも知れませんが、航空自衛隊は施設部隊を持っています。この部隊には重要な仕事の1つとして「滑走路被害復旧」があります。滑走路が被害を受けたら飛行機は迎撃のための離陸もできないし、無事に帰ってきた飛行機が着陸することもできなくなります。だから、万が一滑走路が被害を受けてしまったら、可能な限り迅速に復旧しなければなりません。実際に穴を埋める復旧訓練も行います。この部隊は「南西航空施設隊」です。
そして音楽隊もあります。音楽大学出身者も在籍していて、離島を含む自治体等からも演奏会のオファーをいただく「南西航空音楽隊」です。
F:あっ、軍楽隊ですね。最近話題の。
奥:いえいえ。軍楽隊ではなく音楽隊です。
防衛部長とは、南西域の防衛を担う部長のこと
F:奥田さんのお役目である「防衛部長」とは、何をするお仕事なのですか?
奥:「防衛を担う部長」と認識をしてもらえば結構です。この南西域での防衛全般を担当します。分かりやすいのはスクランブル発進。あれも我々が対応しています。
F:スクランブルも!
奥:スクランブル発進を行うとなると、いろいろと防衛部が対応しないといけないので、土日であろうが夜中だろうが出勤して対応するような形になります。
F:相手はこちらの都合に関係なく飛んできますからね。土日はもちろん。昼も夜もない。それじゃ防衛部長でいる間は、お酒を一滴も飲めませんね。
奥:ははは。そうですね。ただし、休める時もあるので、その時は、しっかり飲めます(笑)。私も嫌いな方じゃないので。ただ待機の日は、自宅にいても正直、気が休まりませんね。