ネットフリックスが値上げをしても
ディズニー+が月額990円プランを残すワケ
これはディズニーの商品構成でいえばテレビ放送と映画と動画配信を足し合わせた商品サービスということになります。
その観点で、世界中の子どもたちをマーケットの対象としてディズニーが最も力を入れているのが、ディズニー全体の売り上げの25%を占めるまでに成長した動画配信の『ディズニー+』だと考えられます。
ディズニー+はネットフリックスなど他の動画配信サービスと比較して、株式市場では苦戦が伝えられることが多いサービスです。
ところが面白いことにディズニーはパークと違って動画配信の価格を上げようとしません。日本ではネットフリックスがどんどん値上げをしている一方で、ディズニー+は相変わらず、最安プランは月額990円と手軽に視聴できる価格帯を残したままです。
990円というとそれでも「高い」と感じる人は当然いると思います。それでも、子育て中の家庭にとって「これをずっと見せておけば子どもがおとなしく楽しく過ごしてくれる」というサービスへの出費としては決して大きな負担ではありません。
子ども視点で考えれば、ディズニー+でディズニーのアニメ映画を見て育ち、スーパーで買ってもらったミッキーマウスのTシャツで友達と遊び、繁華街に連れていってもらったときにディズニーストアでおもちゃを買ってもらい…というように、夢のような楽しい体験ができます。幸せに夢を見る子ども時代を過ごすことができるのです。
仲の良い友だちがパークに行くのに自分が行けないというのはちょっと寂しいかもしれませんが、そのために世の中には遊園地という代替品が存在します。