「パークは富裕層向け、アニメは庶民にも届ける」が
ディズニーにとっての最適解
資本主義の世界で格差が生まれるのは、ディズニーのような一企業が抗うことができない経済の前提です。
しかしディズニーはそれを受け入れたうえで、すべての消費者セグメントに対して夢を届ける努力をします。どのような家庭でも、そこで育つ子どもが笑顔になれる商品やサービスを提供しようとするのです。
ですから、パークに来られない子どもたちには誰でも来ることができるショッピングモールにディズニーストアを用意します。パークの高額なキャラクターグッズを買えない家庭へも、ユニクロやウォルマートでディズニーキャラクターのアパレルを手に取れる価格で提供しようとします。
そうはっきりと口に出すことはないでしょうが、キャパシティという制約を考えたら、パークは富裕層中心にする以外に最適解はありません。
だとしたら企業姿勢としては、アニメーションなどのコンテンツビジネスに「世界中の子どもたちに届く庶民中心の商品」という役割を負わせることが社会学的な解だと言えるのではないでしょうか。