小豆に多く含まれる
“すごい成分”の健康効果とは?
前項で詳しく解説した老化の3大原因を抑える“すごい食材”は、小豆です。どこのスーパーでも買うことができて、通年で手に入れることができますが、秋から冬にかけて10~2月が旬となります。
小豆のカロリーは100g(茹でたもの)で124Kcalとご飯の半分程度で、食物繊維は12gと際立って多く、ごぼうの2倍量にもなります。
抗酸化物質であるポリフェノールの含有量は、大豆の約6倍、赤ワインの約1.5倍に達し、豆類の中でも特に多い特徴を有しています。抗酸化とは、体内の活性酸素を除去することです。老化やがん、さまざまな体の不調の予防に大切な物質です。小豆に含まれる3つの代表的なポリフェノールをご紹介します。
1. アントシアニン 小豆の赤い色の成分で、赤ワインや黒豆、ブルーベリーなどに含まれるポリフェノールです。目や体の老化予防に役立ちます。視力低下や眼精疲労などを軽減させる効果があります。
2. カテキン類 カテキンやカテキングリコシドが含まれます。コレステロールを下げる働きがあります。また血糖値の上昇を抑える効果も知られています。
3. ルチン 毛細血管を強くする働きがあり、動脈硬化や高血圧の予防に役立つ可能性ががあります。
これらのポリフェノールが相乗効果となって、小豆ポリフェノールと言われ、様々な健康効果を発揮しています。
また、代謝を促進するビタミンB1、B2、B6を含有し、炎症を抑制する作用を有するサポニンに加え、亜鉛、カリウム、鉄分、カルシウムなど、豊富な栄養素が含まれています。
さらに、小豆には腸内のビフィズス菌を活性化させるラフィノースおよびスタキオースが含まれている点も注目に値します。
これら小豆に含まれる素晴らしい栄養素には、様々な健康効果が認められています。
豊富なポリフェノールやビタミン、ミネラル、食物繊維には、老化予防が期待できます。高血圧や動脈硬化、高コレステロール血症などにも有効だとされています。
そして、食物繊維を多く含む小豆は、腸内環境を整えるの最強食品の一つです。腸内環境が整って善玉菌が増えることで免疫力の向上や美肌効果が期待されます。さらに、カリウムも多いので、むくみを改善させるのに有効です。