米石油大手エクソンモービルのダレン・ウッズ最高経営責任者(CEO)は、ドナルド・トランプ次期大統領は温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」から米国を離脱させるべきではないと述べ、主要な政策問題で次期政権と相いれない姿勢を示した。ウッズ氏はインタビューで、トランプ氏が提案しているように米国が2015年のパリ協定から2度目の離脱をすれば、不確実性が生じ、気候変動の最悪の影響を阻止するための世界的な取り組みを混乱させかねないと指摘した。エクソンは15年以降、パリ協定の目標を公に支持している。トランプ氏は政権1期目に米国をパリ協定から離脱させたが、再離脱はほぼ確実だ。米国は21年、バイデン政権下で協定に復帰し、エクソンはこれを歓迎した。ウッズ氏は「政権が変わるたびに振り子が前後に揺れるのは」企業にとって有益ではないと述べた。