2位はキーエンス
3位は商社トップで三菱商事
続いて2位にランクインしたのは、キーエンスだ。推計40歳年収は2102.2万円だった。同社は、主に工場の自動化(ファクトリーオートメーション、FA)用機器の制御に使うセンサー機器を扱っている。
「平均年収が高い会社ランキング」でも上位常連のキーエンス。ランキングの対象となった24年3月期の業績は、売上高が9673億円(前期比4.9%増)、営業利益が4950億円(同0.8%減)となっている。
営業利益は前期と比べる減益だったが、注目すべきはその利益率の高さだ。売上高営業利益率は51.2%と、5割超という驚異的な数字をたたき出している。この収益性の高さが、高い年収を実現する要因といえる。
3位にランクインしたのは大手総合商社の三菱商事。推計40歳年収は、総合商社トップの2,059.8万円だ。
ちなみに、24年3月期における平均年収は2091.0万円。従業員の平均年齢が42.7歳なので、推計40歳年収と平均年収に大きな乖離はない。
また、三菱商事の平均年収の推移を見ると、短い期間でその数値が大きく上昇していることが分かる。直近3期分の平均年収が以下の通りだ。
24年3月期:2091.0万円(平均年齢42.7歳)
23年3月期:1939.4万円(平均年齢42.9歳)
22年3月期:1558.9万円(平均年齢42.8歳)
※有価証券報告書より
平均年齢がほぼ変わらないが、年収は2年で500万円超アップしている。
総合商社の「給料事情」については、特集『戦時の商社』の第7回『賞与だけで1000万超え!三菱商事、伊藤忠など商社の「驚きの給料事情」を徹底解明』で詳細を明らかにしているのでぜひチェックしてみてほしい。
4位は不動産業を手掛けるヒューリックで、推計40歳年収は1,935.9万円だった。惜しくも2000万円には届かず、トップ3には入らなかったが、それでも1900万円超の高年収だ。
従業員数は、222人となっている。M&Aキャピタルパートナーズと同じく200人台。トップ5の他の3社と比べると圧倒的に少ない。少数精鋭の組織だといえる。
5位には、総合商社の三井物産がランクイン。推計40歳年収は1,884.7万円だった。
24年3月期の平均年収は1899.9万円(平均年齢42.3歳)と、「年収」では三菱商事に軍配が上がった。一方で、五大総合商社(三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅)における24年3月期決算の純利益トップは、三井物産だった。
次回以降の年収ランキングでは、さらなるランクアップもあり得るかもしれない。
ランキング完全版では、1000社の順位を公開している。伊藤忠商事、住友商事、丸紅などのその他総合商社、そして有名企業は何位にランクインしているのか。ぜひチェックしてみてほしい。
(ダイヤモンド・ライフ編集部)