米シリコンバレーのベンチャーキャピタル(VC)企業にとって、有望なスタートアップを見つけることは簡単だ。難しいのは投資を回収することだ。データ提供会社ピッチブックによると、米国のVC企業は昨年、投資家への分配金が260億ドル(約4兆0300億円)と、2011年以来の低水準となった。スタートアップ投資家は2024年もこの傾向が続いていると指摘しており、投資活動は高水準であるものの、買収案件や新規株式公開(IPO)は少ないという。投資会社コーチュー・マネジメントの共同創業者トーマス・ラフォント氏は最近の会合で「われわれは多額の資金を調達したが、ほとんど還元していない」と述べた。「業界全体で資金が流出している」
AI投資ブームに乗れないベンチャーキャピタル企業
投資家はトランプ政権下でのテック企業の買収加速に期待
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